買い物

 昨日は中国人の同僚の先生がエアコンを買うということで、別に私は値切れないんですが一緒に行ってくれといわれたのでついていきました。
 
 広州の農林下路にあるということで、地下鉄の東山口から、農林下路を北上、しかし、行きたかった「国美」という電気屋はありませんでした。彼女は確かに行ったことがあるといったのですが、以前も一緒に白雲山に登ったときも道を間違えてぜんぜん違う道を山の中3時間ぐらいさまよったので、今回も別に驚きませんでした。

 私が、近くにある中山病院の向かい側に電気屋を見たことがあるので、そっちへ行ってみようと言ってバスに乗って移動、はたして「国美」という電気屋でした。
 夜7時なのにエアコン売り場は人だらけでした。この町はどの店でもそうなんですが、人がたくさんいます。本当に景気がよく儲かっているようです。買いたいメーカーが決まっていたらしく、速攻で決まってしまいました。
 1199元のものを買ったそうです。
 
 どこでもそうなんですが中国人の店員も本当にしつこいんですよね。同僚が手続きをしている間電気屋をぐるぐる診て回ったんですが、店員が本当にしつこい。冷蔵庫を見ていても、店員に別に専門知識は全然ないんですが、これはいいとだけ言って勧めてきます。ただ見ているだけだから話しかけないでくれといっても、少したつとまた近付いてきてなんだかんだとうるさい。

 友達が買いに来た付き合いで、私はただ見ているだけなのでもう近づくなというと離れます。するとまた他の店員が…。
 上海ではそういう中国人店員の接客で何度か喧嘩したこともあります。友人が靴を買っているのに私に5分以上接客して、私が何度も要らないといっているのに話しかけるので、お前の文化水平はいったいどれくらいだ、私が何を話しているかも分からないのか、といって友人にも買うのをやめさせ店を出て行った事もあります。

 物価が安いので仕方がないのですが、やはりそういう不愉快なことはとても多いです。

 中国語が話せないので他の日本人の先生も大学の食堂で、ババアに笑われたそうです。向こうは日本人の先生を中国人と思っていたらしく、北京語も話せない馬鹿がいるというような言い方で指をさされて笑われたそうです。その後道端でそのババアにあったときもまた、そのババアが他の中国人に話して指をさされて笑われたそうです。
 
 留学生や、日本語教師たちは、そうやって中国が嫌いになっていく人もたくさんいました。来る前はいろいろ楽しみにしていたのに、結局仕事や勉強ではなく、生活面での不愉快なことで中国嫌いになるのです。友人の韓国人もそうでした。もう、二度と中国には来ないといっていました。
 
 日本国内では中国人が軽蔑されて馬鹿にされているといいます。そして、そのことに対して中国人は不満があるようですが、中国で日本人(外国人)がこれほど不愉快な思いをしていたら、まあ仕方がないという面もあるにはあると思います。

 日本人にはなじみがないと思いますが、社会学では階級社会という考えが一般的なんですが、日本では階級格差がそれほどないのに対して、中国は社会主義ながら非常に大きな階級格差があります。
 
 私は中国が嫌いではありませんが、特別好きでもありません。
 面白いんです。
 
 だって、社会主義共産主義だみんな平等だといっていてこれですから…。
マルクスが見たら驚くでしょうね。